きごうの、ふうけい。

県立美術館にて開催している
稲嶺成祚「きごうの、ふうけい」展は、
いよいよ本日最終日。

私たちが制作した
オマージュカップを
ミュージアムショップにて
販売戴いております。

企画展を観た後に
ギャラリーショップにも
どうぞ足を運んでくださいね。
🙋‍♂️🙋

沖縄の美術シリーズⅧ
きごうの、ふうけい。
稲嶺成祚展

表現の変遷を
辿るとても見応えある企画展です。

おそらく、この規模で生の作品を並べて
60年に及ぶ創作の変遷を俯瞰して観るという
機会はそうそう無いと思います。

本日最終日、どうぞお見逃しなく。

2020年9月18日(金)〜11月3日(火)
沖縄県立博物館美術館
企画ギャラリー1、2

☆お問い合わせ098-941-8200(代表)

☆新型コロナウイルス感染拡大防止の為
予定変更の場合があります


☆☆☆☆☆☆

例えば「家族」というワードが
タイトルにつく作品があったとします。

家族写真の様な、人物の姿らしい群像が画面に
描かれているが作者自身の最大の関心事は
心地よい色面の構成にあるという。

それはあたかも、
PCのデザイン描画ツールを
使って幾層のレイヤーに図形パーツを配置させて
画面上でそれらを自由にサイズや色あいを変えたり
動かしたりするデジタル的な感性に近い。

言い換えるとそういうデジタルツールが無い
遥か前からアナログ描画でそれを表現する
という先取性ある実験的な絵画の歩みに気づくと

絵の中の人物や花、風景までも
皆観え方がガラリと変わる。

画家は88歳の今も毎年個展を開かれる。
デパートのギャラリーに集う
ご年配のファンのみなさんには
大変失礼な物言いかもしれないが、
ひょっとしたら情緒を誘うタイトルの
魔法にかけられてしまう。

しかし

作品が醸し出す
本質的な意図の魅力に気づくのは

むしろ今まで、じっくりと作品を
観たことのない人や

デジタルツールに興味ある
柔らかな感性を持つ
人達のように私は思います。

☆☆☆☆☆☆